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台風が接近すると窓ガラスに養生テープを貼る飛散対策の情報をよく見かけます。ですが、その効果について様々な議論があります。
窓ガラスにテープを貼ることでどのような効果があるのでしょうか?
目次
いつ頃から窓ガラスに養生テープを貼る対策が広まったのか?
2018年、2019年、2020年と毎年のように大きな台風の発生・直撃により、窓ガラスの飛散対策としてSNSや情報番組などで養生テープが注目されました。
実は、当社ダイヤテックスでは20年以上前から「台風防災テープ」というテープを販売しています。当時から九州地区の慣習で窓ガラスに布テープを貼り、台風接近時に窓ガラスの飛散対策を行っていました。しかし布テープはしっかりと貼れる一方で、剥がす際には糊が残りやすいデメリットがあります。
その経緯と対策として、窓ガラスにしっかり貼れるが糊残りを軽減できるテープとして「台風防災テープ」が販売されました。
窓ガラスにテープを貼る目的と役割とは?
テープを貼る目的は万が一、飛来物が窓ガラスに直撃した際の二次被害を抑えること。窓が割れた際のガラスの飛散抑止です。
飛散対策として窓ガラスにテープを貼ることはあくまで簡易対策です。テープを貼ったから安心安全ということではありません。そのため使用上の注意点や役割についても理解しておく必要があります。
テープを貼ることで、室内に飛び散るガラス片が少なくすむ可能性があります。空いた穴が小さければ塞ぐ応急処置も容易に済みます。
もしも対策を実施せず飛来物が窓ガラスを直撃した場合、割れたガラスによる怪我や大きな穴ができ強い雨風が室内に侵入し大きな二次被害につながります。
台風防災テープと養生テープの違いは?
当社ダイヤテックスの「台風防災テープ」は、貼付きの強い粘着剤と強度の高いテープ基材を採用。剥がしやすい養生テープとは異なる設計にしています。
飛来物が窓ガラスに直撃した場合に剝がしやすい養生テープより、台風防災テープを貼る方が二次被害を抑えられる可能性が高まります。
一方で、粘着力が強い方が糊残りのリスクは高まりますので一長一短です。
実際に窓ガラスにテープを貼って、割ってみた結果
【試験方法(自社試験法)】
木枠付きフロート板ガラス(厚み5mm)へ高さ約170cmから鉄球1040gを落下
割れたガラス片の大きさと量を比較検証
◆結論
台風防災テープを貼った方が貼らない方に比べ、割れたガラス片は小さく少ない
台風接近時、窓ガラスにテープを貼ることは簡易対策
飛来物から窓ガラスを守る為にはフェンスや雨戸、防災フィルムが有効です。
飛来物の大きさは大小様々であり、テープだけで防げるものではありません。あくまでもテープは緊急性が高い場合や簡易対策として選択肢の一つです。
ガラスの飛散対策は、テープ単体だけでなくダンボールやプラ段と合わせて飛散対策を施すことを推奨しています。またテープは太陽の紫外線などにより劣化しやすい製品です。窓ガラスへのテープの貼りっぱなしは糊残り発生の要因の一つになる為、台風が過ぎ去ったら都度テープを剥がしてください。
品 名:台風防災テープ
規格サイズ:50mm 幅×25m 巻